皮膚の3層構造
皮膚は、体の表面をおおっている層のことで身体の内外を区分する境をなすものです。一般の皮膚の厚みは約2mm、頭皮は他の皮膚に比べ若干厚いといわれています。
表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層からなり、それぞれの層には、以下のような特有の構造や役割があります。
・「表皮」は、最も外側にあり厚さはほんの0.1〜0.3mm程度の薄い層です。外側の部分である角質層は、細菌やウイルス等の異物が体内に侵入するのを防ぎます。この表皮は内側から角質細胞を作り出す基底層、有棘層、顆粒層、そして角質層と数種の層に分かれています。
表皮の役割は
1 筋肉や神経、血管を外気や紫外線、外傷等から守る。
2 免疫情報をやりとりして生体を防御する。
3 皮脂腺から分泌される皮脂や汗で皮膚を覆い、ホコリや細菌等から体を守るなどです。
・「真皮」は、皮膚の3層構造の中間の部分にあり、線維組織と弾性組織からなり、エラスチンとコラーゲンを主成分としています。皮膚の弾力を維持する為、真皮内に水分を一定に保ちスポンジ構造になっています。血管、リンパ管、神経、皮脂腺、毛根などから成り立っています。
真皮の役割は
1 皮膚の弾力を保つ
2 体温を調節する
3 熱や寒さを感じる
4 老廃物の排出を行い新陳代謝をはかるなどです。
・「皮下組織」は、皮膚の最も内側にある層で、外気温の変化を緩和する為に大部分が皮下脂肪です。体温を保ち、外部からの衝撃を和らげ、表皮と真皮が効率良く働けるように支えます。
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皮下組織は若いうちは真皮としっかりと固定されているのですが、加齢と共にその力が衰え「タルミ」の原因となります。